ピクシブ社セクシュアルハラスメント訴訟についての原告声明
2022年 9月 8日
報道陣のみなさま
pixivユーザーのみなさま
〒530-0047
大阪市北区西天満4丁目6番3号ヴェール中之島北1002号
うるわ総合法律事務所
原告代理人
弁護士 仲 岡 しゅん
弁護士 上 林 惠理子
弁護士 北 本 純 子
弁護士 松 田 真 紀
記
本年5月27日に、ピクシブ社従業員である原告が、職場上司及び雇用主であるピクシブ社を被告として、セクシュアルハラスメントに対する損害賠償請求訴訟を提起した件につきまして、ご報告差し上げます。
本日、被告ピクシブ社側からは、原告の請求を認諾する旨の答弁がなされると共に、会社としての責任を認め、謝罪する旨が表明されました。
また原告は、訴訟外でもピクシブ社と対話を重ね、セクシュアルハラスメントに関する社内での対応が不適切であったことについて、会社代表者から謝罪を受けると共に、再発防止策についても真摯な取り組みをしていく旨、今後の方針が示されました。
他方で、セクシュアルハラスメント加害者である当該上司本人との関係における訴訟は継続し、今後の展開については、現時点では未知数な部分もあります。もっとも、少なくともピクシブ社からは、当該上司に対して、会社としてできる限りの対応を行なうものと聞き及んでおります。
遅きに失したとはいえ、ピクシブ社では本件訴訟を通じて、セクシュアルハラスメント対策、そしてLGBTをはじめとする多様な人々との共生に向けた取り組みについて、大きな改善が見られたものと、私どもは前向きに受け止めております。
このような進展が得られたのも、本件について適切な報道をしてくださった報道陣の皆様、またピクシブ社内で原告を支えてくださった同僚の仲間たち、そして何より、ピクシブ社に適切な対応を行なうよう多くの声を上げてくださったpixivユーザーの皆様方、お一人お一人のおかげであると、私どもは深く感謝しております。
原告は現在、これまで受けた精神的苦痛を癒しながら、同僚たちと共にピクシブ社で勤務しており、これまでいただいたpixivユーザーの皆様の支援の声は、原告にも確かに届いております。
この度は、報道陣の皆様、そしてpixivユーザーの皆様に、深くお礼を申し上げます。ありがとうございました。
以上